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2010年4月

2010年4月30日 (金)

後輩医師、禁煙開始!(禁煙プロジェクト その4)

私つよぽんは禁煙開始後1年半を経過したわけですが…
 
shine後輩の医師(ケムリン1号:仮名w)が禁煙を宣言しました。shine

今日は、明日5月1日から禁煙を開始する彼への個人的エールです。
  
 
私はチャンピックス(一般名:バレニクリン酒石酸塩錠)という禁煙補助薬を使って禁煙をスタートしました。彼も同じ薬を禁煙補助に内服します。
 
ニコチン依存症は、まず喫煙で摂取したニコチンが脳の神経細胞のニコチン受容体に結合し、その結果ドパミンが放出されて快感とともにニコチンへの欲求が生じる...その繰り返しで起こります。チャンピックスは、ニコチン受容体に結合してしまうために、ニコチンがこの受容体に結合するのを妨げて喫煙による満足感を抑制(拮抗作用)、また少量のドパミンを放出するために禁煙による離脱症状などを軽減する(作動薬作用)のが作用機序とされています。ニコチンパッチ、ニコチンガムに比べて、チャンピックスは禁煙治療中に喫煙してしまってもタバコの満足感を得にくくなるので、タバコへの渇望/依存があまり起こらず、禁煙成功率も高いといわれています。
 
ま、よーするに一言で言えば…神経にくっついて喫煙の快感→欲求を抑える、そういう治療薬です。
 
と言うことで、薬効そのものも画期的だと思いますが、服用した患者本人の体験談として語ると(笑)…薬効そのものよりも「内服方法の心理的効果」のほうが私には効果が大きかった気がします。
 
製薬会社(ファイザー)がそういう心理的効果を狙ったかどうかはわかりませんが、1週間はチャンピックスを内服しつつ喫煙も許していて8日目から禁煙スタートという用法。これが禁煙導入には非常に効果的です。もしも、内服開始と同時に禁煙スタート、という設定だったら、禁煙開始後に吸いたくて我慢できなくなったとき「やっぱり禁煙も薬も明日から…。」となりやすいけど「一週間の猶予」のせいで、禁煙開始後にタバコを吸ってリセットしてしまうと、もう一度「一週間の助走期間」からやりなおさなきゃいけない。チャンピックスが画期的な禁煙成功率を叩き出しているのは薬効だけでなく飲み方の設定が絶妙だったのが大きいと私は思ってます。
 
 
さて...
後輩の医師(ケムリン1号:仮名w)は4月24日にチャンピックスの内服を開始しました。今日が…彼が煙草を吸える最後の日なわけですが、参考までに、ちまたの声は以下の通りです。
 
「1号センセが煙草やめるわけないっしょ。」
   byケムリン2号

「さびしいなぁ、煙草やめるなんて言うなよ〜。」
   by院外設置の喫煙所仲間(某先輩医師)

「無理だと思うよ、こないだもダメだったし(笑)。」
   by某友人(ノンスモーカー)

「見守りますww」
   by禁煙中の入院患者

「......。また?」←あきれ気味
   byケムリン1号の奥さん
 
いやいや、彼には必ずや禁煙成功してもらいます。
彼が禁煙失敗したときのペナルティもいろいろ考えちうですo(^∇^)o
今後の経過は、またブログで報告させていただきますw
挫折したら思いっきり晒しますww(本人了解済)
 
がんばれよ、ケムリン1号!!
(多少、彼をいじって状況を楽しんでる私ですw)
 
 
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2010年4月 7日 (水)

研修医yt、骨折手術タイムトライアル?

先週いっぱいでytくんは整形研修は終わっちゃいましたが、
橈骨遠位端骨折に限らずいくつか手術を執刀していきました。

4週間という短い期間のなかで4例の執刀をした手術が
PFNA (Proximal femoral nail antirotation ) という骨接合材料
(インプラント)を使った大腿骨転子部骨折の手術です。
 
この手術、うちの病院では週にひとつやふたつ必ずあるので
4週間の研修中に最低1例は執刀してもらおう、という目論見で…
 
整形研修2週目にはいってすぐ、
PFNA器械一式とモデルボーンを使ったワークショップで予習。
 
この手術、下肢を牽引する特殊な手術台を使って
手術開始前に十分な整復位を取っておくのがキモで…
手術そのものは単純と言えば単純、
手順通りに器械を使って作業を進めればよい、
整形外科の手術としてはベーシックな手術手技です。
 
Pfna
 
大腿骨転子部骨折に対するPFNAの手術手順

 メスで皮膚を切る、
 筋膜を切って分け大腿骨に到達する、
 ガイドピンを大腿骨大転子の頂点から挿入する、
 リーマーで骨に穴をあける、
 ネイルをちょうどいい深さまで挿入する、
 ブレード挿入部の皮膚から筋膜までを切開、
 ブレードのガイドピン挿入、
 位置と方向を確認して長さを計測し、
 適切な長さのブレードを選び、
 ハンマーで叩き込んで挿入してロック、
 横止めスクリュー刺入部の皮切、
 ドリルでスクリューホールをあけ、 
 デプスゲージで長さを測ってスクリュー挿入、
 X線透視下で全体を確認して手術創の洗浄、
 エンドキャップをネイルの先端に装着、
 筋膜〜皮下〜皮膚と縫合、
 
            …で手術が終了です。

 
 
で、ytの整形研修3週目の先々週、1例目のPFNA執刀。
予習ばっちりの術者ytに手術の手順、進行もほぼお任せで…
メスを入れてから縫合を終わるまでの正味の時間。
手術時間は1時間26分。うん、まあまあでしょ。
出来映えも上々。
 
Yt_pfna

 
研修4週目、先週の火曜、2例目執刀の機会がきました。
骨折型も1例目とほぼ同じで…手術時間は1時間06分。
20分の時間短縮は慣れと手際の向上ですね。
 
翌日の水曜、
立て続けに3例目のPFNA執刀。
「じゃ、次はもう20分短縮して46分だな。」
と言ったらなんと!
本当に3例目は46分で終わりましたww
すばらしい♪
 
次の日の木曜、
ytの整形研修終了間近にも手術適応の患者が…。
駆け込むようにバタバタと3日連続4例目のPFNA執刀、
まるで彼が試されているかのような展開です。
「20分づつ時間短縮してるから…次は26分ね♪」
と煽る指導医つよぽんww
 
そりゃさすがに無理で4例目は3例目とほぼ同じ47分。
最後の縫合にちょっと手間取っての47分です。
「PFNAを入れ終わるまでは30分だったのに。」
ちょっと悔しそうなytくんでした。
骨折は見事にぴったり整復されていて
ベストな仕上がりだったけどね。
 
 
で、今週はもうytくんがいないので、
昨日は久しぶりに私がPFNAを執刀しました。
昨日のPFNA by つよぽん、正味の手術時間は…
 
shine17分11秒shine でした。おっふぉっふぉ┌( ̄0 ̄)┐
 
  ↑
ようするにyt主役に見せかけたこの日記、
実は私の自慢話だったというオチです、スマソw

Pfna_2

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2010年4月 1日 (木)

研修医yt、骨折を初執刀(・∀・)v

前回のブログ記事にも登場させた研修医ytくん、
デューティの整形外科研修は4週間です。
 
4週間の研修なんてあっという間なワケですが
どうやら彼は急患を引き寄せる特異体質の持ち主らしく…w
整形に来てから息つく間もなく急患、急患、緊急オペ、
とかなーり濃いめに過ごしてもらってます。
 
そんな3月21日、
彼に骨折の手術を執刀してもらいました。
 
初物で、記念と言えば記念だし、せっかくだから…
この研修医ytの初執刀をブログ記事として残しておこう。
今回のブログは単にそんだけのネタです、すんませんw
 
 

私の週末オンコールに張り付いてもらっていた日曜日、
救急外来に来たのは70歳代のばーちゃんの橈骨遠位端骨折。
転んで手をついたときなんかに起こす手関節の骨折です。
 
実は、その前日の土曜日にも2例の橈骨遠位端骨折が来院、
土曜日のうちに2例とも手術(骨接合)したんですが
どちらもytくんに手術の助手をしてもらっていたので…
 
つよ「昨日2つ助手したからなぁ。今日は執刀してみる?」
yt「はい、やります。」←あっさりw

そのビビらない躊躇しない姿勢は評価しますww
 
で、緊急手術をオペ室に申し込んだんですが
たまたま外科のイレウスと緊急手術が重なってしまい
手術開始までに1時間ちょっと待たされることに。
でも、そのタイムラグがむしろありがたい。
 
つよ「あと1時間あるから解剖と手術の予習すんぞ。」
ということで手関節の解剖と骨までのアプローチ、
骨折に使うプレートと機械の使い方をざっくり予習して
万全の体制(?)で手術に臨む研修医ytであったw
 
そして手術スタート
Yt
 
で、滞りなく手術は終了しました。
その出来映えは以下のとおり。
Yt_distal_radius
 
使用したのはSYNTHES社(AO)のLC-DRP(juxtaarticular plate)です。
満足のいく仕上がりでしょう、うん。
手術時間は正味で1時間20分でした。合格♪
 
このオペ、私の執刀なら35分ですけどねw
おっふぉっふぉ┌( ̄0 ̄)┐
 
 
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