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2008年12月21日 (日)

病院のクリスマス (hospitalityって?)

18日の病院クリスマスコンサートは大盛況で終わりました。
その報告は置いといて、と(笑)
 
ちょうど1年前、去年の病院クリスマスコンサートの日。
いつもの某SNSで「病院のクリスマス」というトピックを立てました。
ちょっと改変しますが、こんな感じです↓
 
 
 今まで私、いろんな病院で働きましたが、クリスマスに
 患者向けイベントを企画する病院がけっこうありました。
 
 今日、うちの病院はクリスマスコンサートです。
 以前いた病院では医長がサンタクロースの格好で病室を回り
 主治医や担当看護師からのメッセージを付けたプレゼントを
 入院患者に配る企画が好評でした。
 (整形病棟で…プレゼントはカルシウム入りのお菓子(笑))
 
 医療従事者の方々、クリスマスに入院していた方々
 病院で過ごしたクリスマスのエピソードを披露しませんか?

 
 
 
医師や看護師、病院職員、クリスマスに入院していた患者、
いろんな立場からのいろんな体験を語るコメントがつきました。
 
入院中だった患者、病院食にケーキやチキンがついた、とか…
その食事に、更にクリスマスカードが添えられていた、とか…
小児科病棟なんかは医者がサンタの格好するのが定番だったり…
セミプロな演奏家が来て本格的なイベントがあったり…
うちの病院のように職員がいろんな演奏をしてみたり…
ボランティアがダンスや手品や大道芸をやった、とか…
地元の学校の生徒や地域住民の合唱団♪…とか…
 
楽しかったイベントの紹介が大半で、トピックの流れそのものが
暖かさと優しさに包まれた感じの展開だったんですが
そこにボソッと、こんな感じのコメントが↓
 
 
 「極少数かもしれないけど心がこもっていない状況もあります。
  クリスチャンでもないのに便乗して病室に押し掛けて
  楽しそうに騒ぐのはやめてほしいと思ったことがあります。」

 
 
あ、そうか…。
 
盲点を突かれて、浅はかな私はちょっと目が覚めた。
この短い文章は、ふたつの問題提起を含んでいると思いました。
ひとつは、そもそもクリスマスって何?ということ。
もうひとつは、病院って心や身体を癒すべき人々がいるわけで
静かに過ごしたい人、そっとしておいて欲しい人への配慮の問題。
お祭り騒ぎにクリスチャンが気分を害するかもしれないし
病状が重かったり気分の優れない患者に気配りは必要ですね。
 
病院は英語でホスピタルです。そのホスピタルにおいて
「押しつけや押し売りではない、本当のホスピタリティとは?」
このコメントをきっかけに、そんなことグダグダ考えてしまった。
  
ほとんどの患者にとって入院というのは嬉しくない非日常です。
そこに嬉しい(かもしれない)非日常を演出すること、
そういうことに手間暇かけることも病院のホスピタリティとして
悪くないんじゃないだろうか…その考えは変わりません。
クリスチャンにも、クリスマス気分じゃない人にも、
こういう企画をやることそのものは大目に見て欲しい。
(気分を害する患者が出ないよう配慮した上でです。)
 
日本のクリスマスも、バレンタインデーも、
すでに本来とは違う日本流の国民的(?)イベントとして
一人歩きしてますが、それでいいんじゃないかなーと思う。
クリスマス、口実やきっかけ、素材に過ぎません。
それはバレンタイン、七夕、ひな祭り、なんでもいい。
大事なのは、癒したい、もてなしたい、喜んでもらいたい
純粋に、そういう気持ちが根底にあることでしょうね。
 
気をつけるべきなのは…
「もてなす側」「企画する側」が自ら楽しむのを優先しちゃって
やる側の自己満足だけにならないように、ということです。
企画側が盛り上がりすぎると忘れがちになる点かもしれません。
 
でも「もてなす側」のホスト役が気配りはしつつも気を使いすぎず
自分自身がリラックスして企画を楽しんでしまうことも
“楽しませる”ための大事な要素、というか極意だと思います。
楽しみながら、楽しませる。皆が自然体で楽しい時間を共有する…
簡単そうでいて難しいことなのかもしれません…いや違うなw
難しく考えさえしなければとっても簡単なことなんです、きっと。
 
 
と言うことで、今年の病院クリスマスコンサートも私は…
目一杯ワガママに“自分が”楽しんでしまいました(笑)
いいのか、これでいいのか?…ww

2008

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コメント

楽しいクリスマスイベントに心癒される人の方がはるかに多いでしょうが、
その中で、ちがう気持ちの人がいるかもしれないと想像する力を持っていること、
その上で、自然体で楽しい場を創り出せることが、
つよぽんのいちばんの魅力かもしれませんね。

私も一度、聞きに行きたいです。

投稿: 蝸牛 | 2008年12月21日 (日) 23時20分

おもてなしをする側が楽しめていないと、楽しいことだとは伝わらないですよね♪

非日常な入院生活の中で、非日常なイベントを楽しんでしまおうと考える患者さんもいらっしゃいますが、確かに…そんな気分にはなれない、静かにそっとしておいてほしいと思う方もいるでしょう。

でも、つよぽん先生のように先生自らやってくださるのって、あら、先生ってばこんなこともできるのね!と、普段の白衣姿以外を見られて楽しいと思います。

私は、術後まもなくでしたし仕事をキャンセルしてしまって大変だ!とクリスマスなんて忘れてた入院生活でしたから、ケーキがちょこんと乗っていたり、キャンドルサービスがあってプレゼントまでいただけて、嬉しかったですよ。

長くなってすみません。

投稿: ひめ | 2008年12月21日 (日) 23時43分

夫の母親と姉が「クリスチャン」です。

子供たちが小さい時には夫がサンタになり子供たちを楽しませていました。サンタの衣装は義姉が用意していました。
子供にサンタの正体がバレる頃には家のサンタは衣装を着たがらなくなっていました。

でも義母が生きていた時は必ず、お祈りがありお話(聖書や詩編だったと思います)で締めくくる。
イエス・キリストの誕生日を祝う日なので神聖に、かつ賑やかに が我が家のクリスマスでした。(義母・義姉の子供たちへの布教の場でもありました)


具合が悪く入院されている場合は精神的に状態にも違う場合があるのでしょうね。静かに神に祈りたいとか…。(朝のお祈りの時に電話telephoneだと知らせたら 怒られたことがあるもので…)

クリスチャンにとってはとても神聖な日、違う人にはお祭りみたいなの日、病気ではなくてもこれだけギャップがあるんだなあと感じました。

投稿: ママメガネム | 2008年12月22日 (月) 08時54分

>大事なのは、癒したい、もてなしたい、喜んでもらいたい
純粋に、そういう気持ちが根底にあることでしょうね。

>気をつけるべきなのは…
「もてなす側」「企画する側」が自ら楽しむのを優先しちゃって
やる側の自己満足だけにならないように、ということです。

確かにその通りだと思います。
その気持ちがあってのクリスマス会だったのなら きっと皆さん楽しんでくださったに違いありません。
つよぽん、お疲れ様!!!scissors

投稿: 光奴 | 2008年12月22日 (月) 09時22分

私が入院していたのは2月だったので、クリスマスは関係なかったですが、節分のカードとお豆が食事に付いてきました。
初めての入院でしたし、病院ってこんなところにも気を使ってくれるんだ・・・と嬉しく思いました。その節分カードは大事にとってあります。

色んな人がいるので、全員に喜ばれる事なんて無理だと思います。
でもその前提を忘れずにいれば良いのだと思います。
つよぽんは素敵だと思います。その歌声で癒された方は多いと思います。

お疲れ様でした。

投稿: 伽羅 | 2008年12月22日 (月) 09時22分

お!!
なんか今年の方が、クリスマスってかんじですな!!
衣装も着てるし。

投稿: なべ | 2008年12月22日 (月) 17時57分

サンタさんスタイルもなかなかきまっていますね(*^^*)
おつかれさまでした♪

私の家族の入院中は、静かにそっとしておいてもらいたい派でした。なんらかの集まりやサークルがあるからと、看護師さんがよびにきても、おことわりしていました。

私はホスピタルコンサートのNPO法人へ入っていますが、こういう患者さんや家族のいる中で、病院でのコンサートどう捉えてやっていけばいいのか、私の考えは今だまとまらないでいます。

でもロビーまで歩いて降りていける患者さんなら、クリスマスコンサートやイベントは楽しいものだと思います。リラックスできた方も多いのではないのでしょうか。

あ・・・でも、つよぽんセンセが楽しめたというのが何よりです~(*^^*)・・・演奏者が元気なのが一番ですから。できたら動画UPお願いいたします~♪

投稿: みかん♪ | 2008年12月22日 (月) 18時08分

入院生活はつらいって、誰が決めたの?(笑)

こないだ、いろんなことをしているなかで、
これまでの人生でプラスだったことマイナスだったこと、という
ライフラインというのを書きました。
私の人生最初のプラスは、10歳での入院でした。
ピンクのガウンを着てお姫様みたいで、みんなに優しくされて
その後薬害の心配がなかったり、当時の絶食がなかったら
ほんとになんの霞もなくバラ色の入院生活だったよ。

クリスマスの時期はなかったけれど、
週に何度か学生のボランティアが訪ねてくるのが、義務感ありありで、
なんでこの人たち来るんだろう、と子どもながらに思いました。
だから、たのしんじゃってる整形外科医は、いいと思う。

大阪市立大学病院の小児科は、「入院してもうけた!」と
子どもたちにいわせようと、アートを導入してみんなでたのしんじゃってるんだけれど、
似たものを感じます。
つよぽん病院の患者さんたちはしあわせだ!

投稿: おでかけ | 2008年12月23日 (火) 01時02分

聴きにきていた患者さんみんなが楽しい時間を過ごせたのでは?と思いますc(>ω<)ゞ

患者さん想いのつよぽん、素敵ですshine

投稿: まな | 2008年12月24日 (水) 08時34分

>蝸牛さん

ちがう気持ちの人がいると想像する力は持ってるんですけど
お祭りが始まると自分が楽しいのが一番になっちゃうんですよ。
でも、私が楽しんでるときは周りも楽しいはずです(笑)

>ひめさん

「もてなす」って何だろう、と考えると深いんですよね。
いろんな状況下で「自分だったらどうもてなされたら嬉しいか」
人によっても違うんでしょうね〜。
私、こういう特技(?)を持っているのは得だと思う。
「医者が(医者なのに)演奏する、歌う」ただそれだけで
患者さんたちからは意外性のウケを取れるんですもんね♪

投稿: つよぽん | 2008年12月24日 (水) 14時47分

>ママメガネムさん

私もキリスト教徒の人に聞いたことがあります。
クリスマスはクリスチャンには神聖な日。
賑やかに大騒ぎする日ではなさそうですね。
静かにお祈りして過ごしたい、そういう人も多いでしょうねぇ。

>光奴さん

他に副院長のバイオリン独奏とかもあって
習い始めたばかりで、すごく上手いわけではないんですが
丁寧な演奏から「もてなしたい気持ち」が溢れてました。
気持ち、ですよね〜。

投稿: つよぽん | 2008年12月24日 (水) 14時47分

>伽羅さん

あ、節分もありますね。
病院の生活って患者にとっては退屈で淡々としてるんです、
病状に大きな変化がなければ。平日も休日も祝日も同じ1日。
節分でカードや豆が付いたら「あぁ節分だったな。」って
そういう変化を楽しめるかもしれませんよね。

>なべさん

今回も去年と同様、普段着で演るつもりだったんですが
会場にサンタの衣装が準備されてました(笑)
ヒゲつけちゃうとモソモソしてマイクに当たって歌いにくいので
帽子と上着だけにしました。

投稿: つよぽん | 2008年12月24日 (水) 14時48分

>みかん♪さん

おお〜、ホスピタルコンサートのNPO法人ですか!
いろんな病院があって、いろんな患者さんがいます。
急性期疾患中心か慢性期か、外科系か内科系か、
老人が多いのか、それとも小児や妊産婦が多いのか…
病院の性格によって「喜ばれるコンサート」違ってきますよね。
でも記事に書いたとおり「もてなす気持ち」さえあって
演奏者が楽しんでいて、笑顔であれば、
聞いているほうは十分楽しめちゃうんだと思います。


あ…手術呼ばれた........((((ヘ_ _)ヘ

投稿: つよぽん | 2008年12月24日 (水) 14時50分

手術ひとつ終わた(^_^)

>おでかけさん

子供のころ、入院も楽しんじゃってたんですね。
うん、自分が子供だった頃を思い返しても
病院だろうがなんだろうが“非日常”であれば
なんでもワクワクしてたかもしれません。
『子供達に「入院してもうけた!」と言わせる病院』
いいなーそれ。キャッチコピーとしても最高っす。
ちょっと応用して使わせてもらいますww

>まなさん

いや、患者さん思いっつーか、
自分が一番盛り上がっちゃってたんですけどね。
でも、翌日の回診で…聴きに来た患者みんなに
くすぐったいほど褒め倒されますた(・∀・)v

投稿: つよぽん | 2008年12月24日 (水) 16時07分

仕事してる人も
家庭な人も
恋人と一緒の方も

メリークリスマス!!

投稿: なべ | 2008年12月24日 (水) 20時16分

bellMERRY CHRISTMASpresent

投稿: みかん♪ | 2008年12月24日 (水) 23時19分

つよぽん先生もご存知だと思いますが、
(忘れちゃったかな^^;))
同室だったお子さんが、誕生日の次の日、ガンの手術日でした。
1年に1度だけ、自分が主役になれる日に病院だなんて・・・
そして次の日手術。。すごく不安がっていました。

勇気を出して欲しくて、応援したくて、不安を忘れさせたくて、

他の同室の方を道連れに『誕生会』を計画しました。
小学5年生の女の子、オウチに居れば、お母さんに好物の料理を作ってもらい、お友達を呼んで楽しくパーティしてたはず・・・
料理は無理としても気分だけは、と入院中で用意できる範囲内で何ができるか?私の足りない頭をフル回転させました。

折り紙で輪連を作りベット回りから天井まで飾りつけ、
折り紙で作った花束に、セロファンを巻いてリボンを縛り、折り紙花束。
更に、仲良くなった男性看護師まで巻き込んで、風船を山の様に膨らまし、ベットを風船で覆い、メルヘンの世界みたくしました。

当日、お母様と本人は用意ができるまで別の場所で待っててもらいました。
病衣から私服に着替えて登場した二人、お母さんがポロポロ泣かれてました。
凄く喜んでくれて嬉しかった。同室の方にも今まで平坦な入院生活だったけど、楽しい気分にさせてくれてありがとう、と言われました。
私自身も、喜ぶ顔を塑像しながら、準備してる時が凄く楽しかった。
すごくいい思い出です。

『喜ばせたい』『もてなしたい』という気持ち、
そういう気持ちは大切にしたいですね。
きっと相手には伝わるはず。。

投稿: まりん | 2008年12月25日 (木) 06時20分

確かに難しい問題ですよね。

クリスマスxmasに何か・・・というのはうちにはないですが、
七夕祭りの時期には市の消防音楽隊の方たちの演奏会notenoteがあります。
患者皆さんに声を掛け、興味を持った方はもちろん、照れくさそうだったり、みんなと一緒は嫌という方は無理じいはしませんが車椅子に乗せて散歩したり・・・姑息な手段を使ったりします。
受付付近での演奏なので病棟にまで音は流れてきません。

私たちが笑顔でいると患者さんも笑顔になってくれる確率が上がる気がするので頑張っていますhappy02

投稿: かんちゃん | 2008年12月27日 (土) 23時11分

初めまして。某SNSのコミュニティから参りました。

子どもが毎年のように入院していたので
病棟のクリスマスはとてもうれしいものでした。

看護学校の実習生の皆様による紙芝居や歌、
ドクターも加わっての演奏会、など。
栄養部特製のクリスマスケーキもとても素敵で。

世間のイベントから取り残されるというのは病気だという現実を
更にダメ押しされているようで
子どもにはなかなかつらいことなのですが
そんなことが吹き飛んでしまいました。
あの時の皆様方には本当に感謝してもしきれません。

投稿: Keiko | 2008年12月29日 (月) 23時51分

>なべさん、みかん♪さん

あけおめ〜あけおめ〜...こ、ことよろ〜...sweat02
返信遅すぎでメリークリスマスの返事が
新年の挨拶になってしまいましたm(_ _)m

>まりんさん

「なにかしてあげたい」の気持ちが通じて喜んでもらえて
あ、成功だったな、と思うとホント嬉しくなりますよね。
なにかゴソゴソやってたな、くらいは記憶にあるんだけど
そんな気合いの入ったことやってたんですね(^^;)

投稿: つよぽん@謹賀新年 | 2009年1月 3日 (土) 18時13分

>かんちゃん

「照れちゃう」のは日本人の良いところでも悪いところでもありますよね。
“照れ”も相手に伝染するし、“笑顔”も“緊張”も伝染します。
笑顔や元気を撒き散らす感染源になりたいものですね(笑)

>Keikoさん

いい経験をしたんですね〜♪
『あの時の皆様方には本当に感謝してもしきれません。』という気持ちが、
そのときの看護学生やドクターに伝わっているといいですね。

投稿: つよぽん@謹賀新年 | 2009年1月 3日 (土) 18時25分

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