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2008年10月22日 (水)

中原医師過労死裁判、今日判決です

つよぽん@当直明けです。
 
今日は…
大野病院事件とは別の意味で、
私が注目している裁判の判決がおりる日です。
医師の過労自死に対する病院の責任を問う裁判です。
 
9年前の夏。
ある小児科医が病院の屋上から投身自殺しました。
中原利郎。享年44歳。
 
彼は...
病院の小児科医師の減少から当直回数が増えて疲労が蓄積、
辞任した部長の代行を務めるようになって経営責任の重圧がかかり、
量的・質的に過酷な業務からうつ病を発症し、
1999年8月16日、佼成病院の屋上から身を投げました。
 
中原医師の量的/質的過重労働、病院側の管理責任、
法的にどうなのか、私にはよくわかりません。
 
でも、医師の過重労働が大きく取り上げられるようになった今、
我々のような勤務医の今後、医療を取り巻く社会状況の今後に、
大きく、深く影響を与える判決になることは間違いありません。
 
単に時間的、体力的(=量的)過重労働だけでなく
質的過労にも焦点が当たっているところが、
私つよぽん的には大事なポイントだと思っています。

判決は東京高裁820号法廷で10月22日(水)13時10分より、です。
 
  
  
提訴した中原医師の妻、中原のり子氏を私は応援しています。
大野病院事件と同様、現地入りしたかったんですが
今回はお江戸入りできる状況ではありませんでした。
残念。遠くから朗報を待ちます。
 
昨日から今日にかけて、
まさに長時間連続勤務真っ最中の私つよぽん。
 
昨日は…
鼻歌まじりってわけにいかない予定手術2件を前にして
屈筋腱も神経も血管も切れている手の外傷が来て緊急手術して、
予定手術は押して後ろ倒しに午後8時頃終わってそれから病棟へ。
午後5時に突入予定だった自分の当直は
手術が終わるまで後輩Yセンセに代行してもらっていて
手術が終わると同時にバトンタッチ。
 
この記事は、予定では当直の合間にチマチマ書きながら
日が変わって判決の22日になると同時にあげようと企んだのに
手が空かず1時、2時、4時、5時、6時と急患、そしてCPA、
コマギレの空いた時間は眠っちゃいました。
それぞれ数10分ずつですけど。
 
今日は…
いつものように当直明けと同時に通常業務に入りました。
検討会と創処置外来が終わって、ただいまブログの仕上げちう。
(今書かないと判決前にアップできないcoldsweats01
これから午前は外来で、たぶん午後遅くまで。そのあとは
4時間はかかりそうな骨折の手術が後輩の執刀なので手伝い、
おそらく約36時間勤務くらいですね〜。
 
今晩、私が死んだら過労死認定してもらえるかな?(笑)
 
行けない、その場にいられないのを悔しがりつつ、
外来しながら当直明け寝不足の目をこすりつつ、
今日の私は、過重労働しながら過労死裁判の判決を待ちます。
 
今日の判決も、どっちに転んでも終わりじゃないよね。
これから考えること、これからすべきことてんこ盛りの
再スタートラインに立つことになるんじゃないかな…。
 
ね、海苔ピーさん!
 
 
 
関連サイト
 
小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会
過労自殺の小児科医裁判、あす控訴審判決  医療介護CBニュース
過酷な小児科医療の改善を要求-中原裁判  医療介護CBニュース
本日の医療ニュース ..。*♡ 10月22日 -産科医療のこれから-

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中原支援ボールペン作戦関連」カテゴリの記事

コメント

つよぽんの日常をある程度知っているだけに、
今日の判決は、未来のつよぽんを守ることができるかどうかの分かれ目と思います。
もし、敗訴だったら。司法は罪なき人を守るという、
本来果たすべき責任を放棄したと言わざるを得ません。
高裁から速報入れますね。

ニュースでは、5時に日本テレビ、TBS、9時にNHK、11時にTBS「ニュース23」に取り上げられる予定です。

投稿: 蝸牛 | 2008年10月22日 (水) 09時53分

質的過労ということろが、本当に重要ですね。

量的過労は物差しが測れるので、ジャッジの対象には出来るのですが

質的というのはなかなか見えない。

自殺にまで追い込まれる極限の精神状態は、どう裁判で
判断されるのか・・・・・


明朗を待ちましょう~~~。

投稿: いしじい | 2008年10月22日 (水) 10時37分

今日の判決は見逃せませんね。
大野病院事件ほどマスコミはヒートアップしていませんが、我々にとっては重大かつ心痛む出来事でした。
後輩達の為にも勝訴して欲しいと思います。

あと、蝸牛さんも御身体気をつけてください。
それこそ、健康がすべてですから。

投稿: マリス | 2008年10月22日 (水) 11時49分

敗訴でした...。記事を貼っておきます。
判決文を読んでみたい。

医師の過労死、損害賠償請求を棄却−東京高裁
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/18764.html

 小児科医中原利郎さん(当時44歳)がうつ病によって自殺したのは、最大で月8回に及ぶ宿直勤務をこなすなど過重な労働が原因として、遺族らが、勤務先だった病院を運営する立正佼成会の「安全配慮義務違反」などを理由に損害賠償を求めた民事訴訟の控訴審判決が10月22日、東京高裁であり、鈴木健太裁判長は原告側の訴えを棄却した。(山田利和・尾崎文壽)

 中原さんの訴訟をめぐっては、2007年3月14日の行政訴訟の判決では、「うつ病は過重な業務によって発症した」として労災認定したが、同29日の民事訴訟の判決では、「うつ病と業務との因果関係が認められない」と、同じ東京地裁が“正反対”の判断を示していただけに、医師の宿直勤務の過重性や病院の「安全配慮義務」について、高裁がどのような判断を示すかが注目されていた。

 中原さんが勤務していた立正佼成会附属佼成病院(東京都中野区)では、1999年1月から4月にかけて、中原さんを含めて6人いた小児科医のうち、部長を含む3人が退職し、中原さんが部長代行となった。残った3人のうち、中原さん以外はいずれも女性で、出産や育児、介護などを抱えており、宿直などの負担が中原さんに及んだ。中原さんの宿直勤務は最大で月8回あり、宿直回数が月平均で一般の小児科医の1.7倍に当たる5.7回に上るなどの勤務が続いた。

 控訴審では、遺族ら原告側が、通常を超える宿直などの負担が中原さんに及び、医師としての業務が心身に影響を及ぼすほど過重になりながらも、病院側が使用者として適切な対応を取らなかったとして、病院側が「安全配慮義務」を怠ったことについての責任を求めていた。

投稿: つよぽん@緊急手術1件終了 | 2008年10月22日 (水) 16時51分

フジテレビでは5時55分からのニュースに出るそうです。

投稿: つよぽん | 2008年10月22日 (水) 16時54分

今日、通院日でした。
まりんJrの医師は「昔、72時間勤務した事ある」
と話されておりました。。

きっと今日の外来の混みようから察すると、
お昼ごはんはさっき食べられた位なのでは??と思います。


頭が下がる思いです。

投稿: まりん | 2008年10月22日 (水) 17時28分

つよぽん代理?で高裁へ行って来ました。
判決言い渡しはわずか10秒。「本件を棄却する」
裁判官の在廷時間は、報道撮影用の2分+1分でした。

判決趣旨は、中原医師の死と業務の過重性との因果関係は認めたものの、
心身に障害が出る可能性に関して、病院に安全配慮義務違反があったとは言えない、
責任がない以上、損害賠償請求に応じる必要はない、
よって本件は棄却というものでした。

負荷が高いことは認めながら、病気の予見可能性は認めない。
つまり、つよぽんが36時間労働で病気になる可能性は予測できないから、
雇用者には予測する責任はないということらしいです。

>マリスさん
ご心配ありがとうございます。
つよぽんの過重労働に比べたら、ぜんぜん(^_^;)
と言いつつ、ちょっとへたれました。

投稿: 蝸牛 | 2008年10月22日 (水) 19時59分

いま、フジでやってますが、中原医師が自分で組んだ勤務スケジュールを黙々とこなしていた、病院側に窮状を訴えていなかったから、病院側はうつ病を発症するほどの状況とは予測できなかったのは仕方ないということのようですが、これって他の業種でも、私がよく知っているのならファミレスでも、人がいなければ店長がフル回転で営業まわしていて、でも会社には内緒(勤務時間として報告しない、タイムカード的には休み)っていうのは日常化しているわけですが、会社が知らないわけはないけど黙認している実態を、あとで知っていたはずと証明することって本当に難しいなとおもいます
ファミレスの社員のうつ病発症→自殺、遁走なんかもすごく多いのも間近にみてきて、会社の「見てみぬ振り」作戦の巧妙さの怖さを実感しています
ファミレスならば人がいなければ、営業時間を短くするとか、閉店するとかしてもお客さんは他にいくらでも店があるので病院のようには困りませんが、従業員の生活がかかっているけど。

投稿: 源氏星 | 2008年10月23日 (木) 09時22分

判決出ましたね。とても残念です。
労災認定はしたが病院の責任は認めない・・・

家族はお金がほしいわけではないでしょう。
病院側に対して彼に対する配慮が不足(あるいは無し)していた事を認めてほしい。と言う思いなのではないでしょうか。
病院には職員の労働安全に対する配慮義務があるはずで、職場環境を整備する義務があるはずなんです。
中原先生の件では、かの病院に全く責任がないとは言えないと思うのです。

一生懸命頑張っているのにもっと頑張れと要求されて、どうやって頑張るんだ!!

うちのウロ科の先生たちの1例です・・・
M医師:8:30から外来診察、外来終了16:00(受付終了は11:30)。
その後30分程度昼食TIMEを取って病棟診察で自分の患者さんの診察をし書類記載・OP指示出しなど雑務をこなして20:00から当直(WIの患者さんや救急車来院の患者さん診察して数十分ずつの休息休眠)翌8:00まで。
8:30から通常業務開始(病棟回診、OP)。
18:00から夜間透析患者さんの診察・指示出し。
終業時間23:00。

う・・・・・ん(>_<)
書き出してみてびっくりです。
ほぼ39時間勤務・・・orz
他の先生たちも似たり寄ったり・・・
全国的にこんな感じですよね、きっと(-"-)。
なんかとりとめのない話になってしまいました。

一般の方にもっと現状を見て・知ってほしいと思います。
そのために私たちは何をするべきなのでしょう。
小さなことから初めていきたいなと思います。

つよぽんせんせいをはじめ皆様、どうかお体ご自愛ください。

と言ってもご自愛出来ないんですよね。

投稿: かんちゃん | 2008年10月24日 (金) 08時56分

お嬢さんがお父様と同じ小児科医になられたと聞き感銘を受けました。
ご家族が今回の結果をどのようにお受けとめになったかと思うと心が痛みます。

今回の裁判は本当に残念でしたが、ニュースで放送されたことで 一人でも多くの人達が医者の過労働の実態を知り、少しづつでも改善されることを心から祈っています。

投稿: 光奴 | 2008年10月25日 (土) 12時14分

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» 過労死する前に・・・ [ほぼ日刊そらいろ新聞]
とってもツライ病気のひとつ、過労死。 なんとも、つら過ぎる病気で、つら過ぎる病名。 ある意味、不名誉な病名でもあるよね。 生き地獄と表現すべきなのかなー。 【家庭の医学:過労死とは?】 【家庭の医学:その他・分類できない病気】 ... [続きを読む]

受信: 2008年10月29日 (水) 15時04分

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