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2008年5月

2008年5月27日 (火)

当直実況中継 その2

注:ブログ記事タイトルを変更しました。
  リアルタイム雑感日記? → 当直実況中継 その2
 
 
長文マジメ記事を連発したらちょっと息切れしました(笑)

今日は当直です。
先月ブログで当直のリアルタイム実況中継をやりました。
おんなじことやるのも芸がないんですが、ちょっと今までの反動で
お気楽な書き方をしたくなりました。とりあえず…

当直の実況中継と言うよりは、パソコンに戻るたびに
思いついたことを脊髄反射的に垂れ流す“独り言日記”にしてみます。
明日の朝までに、どんな感じになるか…
絶対にまとまりのない記事になります、間違いない(笑)
つか、それじゃ記事と言えないですね。
はい、スタート。

13:00
今日、自分がやる手術は
・手根管症候群の神経剥離&滑膜切除
・手指の腱剥離術
当直突入の17:00までに終わるのは楽勝。
当直の日は17:00を超えそうな予定手術は組みません。

16:30
予定手術は滞りなく終了(・∀・)v
腱剥離は局所麻酔、担当の作業療法士(OT)も手術に立ち会い
患者には実際に術中に手を動かしてもらいながら進行。
キズを閉じたあと、キズだけ隠して本人に手を見せて…
「ほら、手術前に比べてこんなに指が伸びるようになりましたからね。
 あとはリハビリ次第っすよ。きっと痛いけど頑張れよ〜Ψ(`∀´)Ψ」
とOTと二人で患者をビビらせながら終わりました。
やっぱ整形外科医ってS系かもしれないw

19:20
救急車が2台と直接来院が1人。
その中で最も重症だったのは直接来院の骨折であった…(^^;)
なんだか、前回と変わらず当直中継っぽい…んー。

21:30
今夜は今のところ比較的落ち着いてます。
2日前に捻挫した、とかそういうの来ましたが(笑)
ところで、今日は、ここに書くこと…と考えながら働いてたら
けっこう小ネタが浮かんで来ました。
ひとつひとつ書くと長くなるし文を練るほどの時間はないし…
メモだけしておいて、ネタ切れしてきたら書こうっと。
あ、救急車のサイレン…なにか来た?
…あれ、音が遠ざかっていく…あれあれ?w

21:40
呼ばれた。やっぱり来ました、さっきの救急車(笑)

23:50
救急車で来た患者は入院になりました。ちょっと落ち着いた。
シャワーでも浴びようかな…と思ったら…しまったsign01
当直用に下着の替えを持ってくるの忘れたsweat02
明日も同じパンツだ…orz

1:00
昼から熱があった、と来院した患者にクスリ出して一段落。
今日の当直は救急救命士の方がひとり、実習に来ています。
挿管や蘇生に必要な薬剤投与など、救命士の高度化が進められているので
それぞれの処置を行使する資格を得るのに実習が必要なんだそうで…。
救急救命士も、どんどん勉強して時代についていかなきゃならない。
大変ですよね。

4:30
0時、3時、4時とポツポツと患者が来院。
 
 
患者が途切れた合間に救外ナース、救命救急士と雑談してました。
コンビニ受診の話題で盛り上がった。
(実際、今日もぽつぽつ来てるし、そういうのw)

消防隊員、救急救命士達は救急要請があれば出動しなきゃならない。
「それ、自分ちのクルマかタクシーで行けばいんじゃね?」
「それくらいの症状で夜中に病院行くかぁ?」
いくらそう思っても救急要請があれば出動しなきゃならない。

「それでも最近はマスコミでコンビニ受診の弊害を報道し始めたし
 ちょっとはマシになりますかね?」
 
「でも、平気で夜中受診する人って、きっとそういう社会問題ネタの
 報道なんて見てないし興味もないんだろうなぁ…。」
 
「我々救急隊の出動1件で3〜5万円くらいコストがかかるんですよ、
 人件費とか全部含めて。コンビニ受診する人たちって、そういうのを
 聞いても、それがどうした?みたいな感じなんでしょうね...。
 我々なんて召使いみたいに扱われてますよ、そういう人たちには。」

365日24時間いつでも医療を受けられるのが当たり前だと思っている人達、
軽症でも平気でタクシー代わりに救急車を呼んじゃう人達…に対して
消防隊や救命士、彼らが持つやるせなさ、これでいいのか、という気持ちは
我々当直をする医師以上かもしれません。
 
 
8:30
6時に来た患者が最後…と思ったら8時に救急車。
これは内科疾患だから初期対応だけ私が済ませて、あとは出勤した内科医へ。
で当直は終わり。で、今日も通常業務に突入です。今日は外来。
救急車が来る前にシャワーも浴びたしシャキーンshine

パンツ換えてないのは内緒です…。

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2008年5月23日 (金)

ギブ&テイク (医師の誤診と悪意 その5)

ブログ記事としてシリーズにしてしまったこの「医師の誤診と悪意」。
 
その2でも書きましたが、このシリーズは…
「患者と医師の人間関係とは?」
を大きなテーマとして、気の向くままに続けていこうと思います。
“誤診”や“医師の悪意”の話からズレたりしますがお許しをm(_ _)m
 
 
で、今回は「医者の卵と患者の関係」をネタにしてみます。
 
ちょっと前の話、これもSNSの某コミュニティなんですが、
「大学病院のデメリットについて」というトピックが立ちました。
大学病院で治療を受ける女性の患者さんらしき人の書き込みです。
 
大学ではモルモットにされる、
診察の時、周りにぞろぞろと若い学生や研修医がいる。
そんな彼らに身体を、裸を晒さなきゃいけないのが苦痛だ、
というようなトピ主の独白から始まりました。
 
その後のコメントでトピックは荒れました。
「若手医師や学生に学ぶ場を与えるなと言うのか?」
「大学という最先端の施設で治療を受ける対価でしょ?」
医療者側と患者側の意見の対立、感情の対立。
しばらくしてトピックは立てた本人によって削除されました。
荒れたトピックのお決まりのコースです。
 
私は「医療者と患者」という人間関係においては
お互いがお互いの鏡だと思っています。
よき患者であろうとする者ほどよき医療を受けられる確率が高い。
よき医療者であろうと努力する者ほど、患者が信頼し心を開き、
医療者と患者のチームプレイが成立しやすい。
結果として予想以上の効果が得られることもある。
 
大事な自分や自分の家族の身体を“医療”に預けるとき…
その姿勢、気持ちのスタートラインが懐疑的だったり、
頼るばかりで過度に依存的であったり、そして、
ギブなしのテイクだけで当然というスタンスであれば、
相手も(気持ちの上では)それなりの対応になりがちです。
医療者も感情を持った人間ですから。
 
こじつけっぽいかもしれませんが…
 
ポリクリ(臨床実習)の医学生やローテーターの研修医と患者、
という関係もほんの数日〜数週間の一時的なものかもしれないし、
言葉も交わさないその場限りのものかもしれない。
でもそれも小さな人間関係だと思ってもらえないでしょうか。
別に裸を一般人に大公開するわけではない。
「将来において何千人何万人の命を救う仕事をする貴重な若者達」
医学生、研修医、看護学生、新人看護師…
彼ら、彼女らをそういう目で信頼してみてもらえないでしょうか。
知識も技術もしっかりした医師、看護師に心を開くと同時に
頑張っている新米医療者に心を開く
医療者になろうと勉強する学生に心を開く
そういう懐の深さ、広さを持つ患者ほど
医療を施す側も心から助けたい、
治してあげたいと思うのではないでしょうか。
 
 
…以上、医療系の別トピック上で私が書いた文章です。
(ブログ用にちょっと改変しました)
それに対して、ある非医療者の方からのコメントが印象的でした。
発言者の許可を得てペーストします。
 
 
最新の医療をベテランの医師のもとで、見世物にならずにうけたい。
 医師不足の現状を知っていても、新人の養成に協力したくない。
 そういう思いは、たしかにあってもしかたないのかもしれません。
 
 あのトピをみて「ちいさな白いにわとり」の話を思い出していましたが、
 「ギブなしのテイク」まさにそうですね。
 見学などへの協力ということもですが
 嫌なことは嫌だと意志を伝える努力も「ギブ」だとおもいました。
 なにも意思表示しないでは
 良い人間関係は築けないものだと私もおもいます。
 
 
…眼から鱗。ああ、そうか…と思いました。
 
嫌なことは嫌だと意志を伝える努力も「ギブ」。確かに…。
そして、その「嫌だ」を受け止める“気持ち”を医療者がもつこと
それも「ギブ」なんだな。正直言って私にその発想がなかった。
 
「ギブ&テイク」でいきましょうよ、と医療者側が“求める”こと自体
それそのものが「求めること=テイク」の構造だったりはしないか?
 
考え過ぎかな(-_-;) 
でも、ムリに、とか、我慢して、とかじゃなく自然に
「私は相手に対して“ギブ”のスタンスでありたい。」
と思うこと、思われるような関係であること。
そうだったら素晴らしい…だけど難しいんでしょうね。

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2008年5月19日 (月)

医師と患者の依存関係(医師の誤診と悪意 その4)

医師の誤診と悪意 その1 その2 その3

その3で、医師と患者の関係を男女関係に例えてみました。
 
大雑把に言えば、恋愛は原則として相互依存関係。
医師と患者は、一方的な依存になりがちな性格のものです。
 
いや、男女も昔は一方的な依存だったかもしれないですね。
男女関係、時代によっても変化しているんでしょう。
例えば“亭主関白”なんて言葉、最近聞かなくなりました。
でも男尊女卑な時代でも、男性を手のひらの上で転がして
上手にコントロールしていた賢い女性も多くいたはずです。
 
医療も変化しました。
 
昔「医療」に対して患者は盲目的に依存していたと思います。
信じ、頼り、すがり、結果に対して文句は言わない(言えない)。
「患者は黙って医師の言うとおりの治療を受ければよい。」
今やそんな時代じゃないことは明かで、それはいいことです。
でもその変化、まっとうな方向にだけ向かってるだろうか?
 
いずれにせよ、少なくとも医師と患者という人間同士が
お互いを疑い、対立する関係にあったら良好な関係は望めない。
 
もっとマクロで見て、医療崩壊。
今、日本という家庭の“医療”という夫婦は…?
 
夫(医師)が妻(患者)を捨てて夜逃げ(逃散)してる?…(-_-;)
夫が甲斐性なしのヘタレな旦那だからでしょうか?
それとも鬼嫁(モンスターペイシェント)が増えたからでしょうか?
我々医師も、信頼される医療を提供するようにしなきゃいけない。
これは大前提です。そしてその上で…
医療を受ける側も、医療に対する信頼と優しさと包容力を示してくれれば
医療を受ける側が、医療を上手にコントロールする賢さを考えてくれれば
夫婦喧嘩も離婚も防げるのかもしれません。
 
ごちゃごちゃ書きましたが、例えが大雑把すぎたようで
かえってわかりにくくなっちゃいましたね…ww
 
医療現場を、男女の、恋愛の人間関係に置き換えて見えてくるもの、
たくさんありそうです。単純に置き換えられないこともあります。
置き換えられないからこそ 矛盾や問題点が明らかになる、
置き換えられないものは何か、置き換えちゃいけないことは何か、
そう考えると見えるもの、もっとあるような気がします。
 
各論でピックアップすると、また面白いかもしれません。
ちまたで見る恋愛ドラマや映画、そしてリアルの身近な男女の物語。
いろんな恋愛の形、いろんなキャラ、主役、脇役、悪役…
「セカンドオピニオン」も「インフォームド・コンセント」も
「誤診」も「悪意」も、恋愛、男女関係に投影すると
面白いものがいろいろ見えて、面白いことがいろいろ語れそうです。
 
 
ズレちゃいますが
男女関係を医療に投影すると医療の人間関係が見えてくるなら
医療を恋愛に投影すると男女の人間関係が見えてくるかも。
…と、これはまた別な話ですね。
 
 
ん〜…読み返したらホントに駄文でした…orz
まあいいや。うpしちゃいます。

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2008年5月 9日 (金)

激Job GW

今さらですがGWの話を(愚痴?苦労自慢?)
 
 
5月2日(金)
 
4連休突入の出鼻をくじく急患の入院。
心不全持ち80才代のばーちゃん、大腿骨転子部骨折です。
連休明けまで痛いまんま寝かせとくのはかわいそうなので
翌日3日の午前に予定緊急やることにしました。
 
 
 
5月3日(土)
 
10:00
予定緊急手術、昨日入院のばーちゃんの骨接合術です。
手術はとどこおりなく終了し昼前には病棟に帰室。
 
12:30
一息ついていたら救急外来の当直医から呼び出し、
行ってみると整形の患者が次々と5人、
その5人目は、またもや手術適応の指の骨折。
この調子で4連休、患者が来続けたら連休明けの
手術予定はとんでもないことになる…。
これもやっちゃえ、えい!
 
16:00
2件目も終了、まだ日は高い、天気もいい…。
海に夕日くらい見に行こうかな、と思っていたら下腿の開放骨折。
(開放骨折:骨が突き上げて皮膚から飛び出した骨折)
こりゃ当然緊急手術!これが3件目、6時過ぎから開始。
海で夕焼け…(T_T)
 
20:00
プレートとスクリューで骨をとめて、オペ室スタッフと
「今日は働いたねー。」なんて話ながら
キズを閉じていたら救急外来からオペ室に連絡が…
「つよぽん先生、もうひとり開放骨折が来ているので
 手術が終わったらすぐ救外に来て欲しいそうです。」
 
21:00
3件目終わってソッコー救急外来に降りる。
膝蓋骨(おさらの骨)の開放骨折でこれも手術室へ。これで4件め。
オペ室スタッフも夕メシ食わずに次の手術のセッティングへ。
 
23:00
全部終わって病棟で術後の説明も済ませて午後11時。
ちょうど手術室の片付けも終わるくらいの時間です。
いいかげんハラヘッタ。
そう言えば昼メシも夕メシも食ってない(お菓子食べたけど)。
オペ室ナースも夕飯は食ってない。
呼び出して一日中働かせたオペ室ナース3人誘って
太っ腹な私のおごりで超高級中華料理店で深夜の夕食♪
 
0:00
「いやホント、よく働いたよねぇ。」
お腹もふくらみ、やっと帰宅してネット巡回して…寝よっかな〜。
 
0:30
んがしかし、これで終わらなかったりする。午前0時半に携帯が鳴る。
「割れたコップで指をざっくり切って腱が見えている。」
病院に行ってみると、小指の屈筋腱と腱鞘の損傷。あ、オペだこりゃ。
 
日が変わって5件目の緊急手術。
さっきの3人をまた呼び出してもらう。ちょっと後ろめたい気もするが
私は意地悪しようと思って彼女らを呼び出すワケじゃない、
患者は病院を忙しくさせようと思って怪我したワケじゃない、
オペ室の呼び出し番ナース達もそれは分かっているから…
呼び出し食らってもぜんぜん嫌な顔をしません。偉いです。
 …いや、メシおごったからか…?(ボソ
 
3:30
帰宅。この日、1人で5件の手術、我ながらよく働いた。
今度こそホントに…寝たsleepy
 
 
 
5月4日(日)
 
7:00 起床。
日直でした(休日昼間の当直業務)。8時過ぎに出勤。
全科当直なので内科や小児科の患者も診ます。大繁盛でした。
 
挫創の患者のキズを縫っている真っ最中に
「これから救急車、2台入ります。」
オレの手は2本しかないんだってば〜!!
 
その日、日直医として8:30〜17:00までに自分が受けた患者数48人、
そのうち救急車7台。GWと年末年始とお盆の日直はヤバイです。
普通に考えたら1人の日直医がこなす仕事量じゃない。
ところで、うちの病院は50歳以上が当直免除ですが…
 
「GW、年末年始、お盆など急患が多いと予測できる日の日直だけでも
 当直免除の医師にサポートしてもらって2人体制にしてはどうか?
 当然、同時に看護スタッフなどの増員がなければ機能しませんが。
 今のままでは多忙な日直で事故やミスが起こり得ます。」
 
…と当直日誌に書きました。
(効果のあるアピールが必要、と考えての確信犯です。
 当直日誌は院内で、ある程度“公”な記録のはずw)
 
 
 
5月5日(月)〜6日(火)
 
オンコール交代。
後半の2日間は溜まった書類仕事を片付け、業務連絡メール作成、
そんな作業とネット巡回、部屋掃除に費やしました。
あとは…さすがに疲れたのでけっこう寝て過ごしてしまいました。
 
 
 
いったいゴールデンウィークってなんだったんじゃ?
私の好きな言葉は「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」です。
いかん、大統領のように働くだけじゃバランスが悪い!
 
 
GWは終わったけど、今日は金曜です。
この土日は絶対、遊ぶsign01遊び倒す〜sign03

なにしよっかなーheart04

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2008年5月 8日 (木)

【犬の十戒】 と 【医療の十戒】

合宿研修会の時に本田宏先生が話してくれたことのパクリです。

犬と私の10の約束」というタイトルで映画化されました。
ご存じの方も多いと思いますがでしょうけど、これを↓

【犬の十戒】

1.私と気長につきあってください。

2.私を信じてください。それだけで私は幸せです。

3.私にも心があることを忘れないでください。

4.言うことをきかないときは理由があります。

5.私にたくさん話しかけてください。
  人のことばは話せないけど、わかっています。

6.私をたたかないで。
 本気になったら私のほうが強いことを忘れないで。

7.私が年を取っても、仲良くしてください。

8.私は十年くらいしか生きられません。
  だからできるだけ私と一緒にいてください。

9.あなたには学校もあるし友だちもいます。
 でも私にはあなたしかいません。

10.私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください。
  どうか覚えていてください、
  私がずっとあなたを愛していたことを。

飼い犬と付き合うための十戒です。
心に染みますよね。ペットにも命があります。
そしてこの“犬の十戒”はネット上でも広がり
犬を飼うことで飼い主が負うべき責任、持つべき慈愛に
あらためて気付かされた人は多いと思います。

そこで、あえて確信犯的に話題をすり替えます。
犬を大事にする、愛する心を持つ人々なら
医療を大事にすることもできるはずです。

…犬の十戒、その中の“私”を
“医師”や“医療”に置き換えて…

そしてもう一度、読んでみてもらえませんか?

医療者は“私”を“患者”に置き換えて読んでみませんか?
エラソーなこと言っちゃってる私自身も、ですね(^^;)

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2008年5月 6日 (火)

4.26 合宿研修会@那須温泉 その3

合宿研修会@那須温泉 その1 その2

飲み食いしつつ研修会が再開。

研修会の参加者には事前に
「自己紹介を兼ねてppt1枚程度でプロフィールを準備お願いします。」
とメールで連絡されていたので、私もpptファイルで作っていきました。

んで講演終了後の自己紹介タイム。

あのメンツの自己紹介が短時間ですむはずがない…(笑)
自己紹介という名の講演が延々と続きます。
自己紹介ひとつひとつがそれぞれ演題であるかのような…
予想通りの展開です。少しだけ紹介。

病院を経営する立場の先生から理想的ナーシングホームの提言、
→いわゆる“医療”と切り離していく看護と
 逆に取り込んでいく看護の違いの議論に…。

週刊プレイボーイで秀逸な記事を書いた雑誌のライターさん
→これを書いたライターさんです↓
 医者の“総負組み化”で日本から病院が消える!
 http://obgy.typepad.jp/blog/2008/04/post-1341-32.html
 一般紙で詳しく簡潔で読みやすく硬派な“医療崩壊の解説”を
 やってのけ、そして突っ込みどころがない内容にGood Jobと
 思っていた記事でした。直接お話しできてよかった♪

私も地域の一整形外科医として経験したこと、成し遂げたこと
これからやろうと企んでいること、120%思いっきり自画自賛で
オレ様的自己紹介をぶちかましました。拍手もらっちゃったりして
ありがたかったっす〜(*^_^*)

私の「オレ様自己紹介」の具体的内容をここで書くのは…うーん、
思いっきり個人情報を晒すことになるので今はやめときます(汗)
いずれこのブログで個人情報カミングアウトするかもしれません。
もしそうなったらその時にってことで........((((ヘ_ _)ヘ

他にも次々と自己紹介は続き、その自己紹介に質疑応答のような
議論が飛び交い白熱し………お、終わらん(-_-;)

日付が変わるかなーと思うくらいの時間にやっと一回りの
自己紹介講演会も終了、あとはフリートーク(単なる飲み会w)。

単なる飲み会?いや違う。
医療を語るいろんな人の話に耳を傾け、自分の考える医療を
たくさんの人に聞いてもらい熱くなる。捨てたもんじゃない。
那須に集まった29人、29の脳みそと29の口から溢れてくるだけで
こんなに沢山の議論がある、アイデアがある、想いがある。
これだけの真剣な人たちが医療の未来を考えている。
それぞれの違った立場で語るだけでなく動いている。
動こうとしている。幾筋もの光が見えた気がする夜でした。

夜は更け、ひとり、ふたりと抜けて自室にフェードアウト。
外は少し明るくなって、気がついたら飲み会の場は4〜5人に…。
「そろそろ少し眠りましょうか。」
と皆立ち上がると、議論の途中で眠ってしまったセンセが一人。
風邪引くといけないから、と布団をかけて、その一人を残して
私を含め最後の数人が自室に引き上げました。
その場で横になって頬杖付いて口開けたまま“浴衣姿で”
イビキかいていたのは…あ、バラすのやめときますか(笑)


翌朝9時、起床。朝メシ♪
旅館の前で集合写真、記念撮影をしてお開きです。
多くの人は旅館の送迎バスで駅方面へ。
私は、また中古つよぽんカーの幌全開で帰路に着きました。

帰り道、バンド仲間に「来月のライブどうする?」とメール。
「今日は別のバンドのスタジオ練習してますよ。」と返信。
「お、冷やかしに行くよ、これから♪」帰宅も病院に戻るのも
後回しにしてうひょうひょスタジオに乗り込むつよぽんであった。

うーん、なんとも充実しまくりの週末note

…そして病院。25日(金)の夜につないだ指は退色反応良好。
今日は5月6日。10日経過した現在まで安定した経過をたどっています。
もう大丈夫でしょう。Good Job>ぢぶん(・∀・)v

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2008年5月 1日 (木)

4.26 合宿研修会@那須温泉 その2

待っていた人は少ないと思いますがお待たせしました(^^;)

さて、16:20に始まった勉強会、
演題の内容をもらさず事細かに書くなんてできっこないし
かいつまんで特に自分の印象に残ったことを…
よーするにブログの記事と言うより自分の覚え書きですね。
ぜんぜん人に読ませるほどまとまってないけど、まいっか(^^;)

 
 
【NPOのマーケティング戦略】
海外文献サービス(株) 佐藤龍太郎氏

NPOとは何か?から始まって、わかりやすく解説してくれました。んで、本題は“医療制度研究会”というNPOが今後どうマーケティングを展開すればいいのか、というお話です。

NPOとは、政治や市場の失敗の補填をする組織である。その活動は企業なんかと違って利益追求が目的じゃないから、成果も使命も見えにくく支持者の満足が得られにくい。だからこそ、そこを明確にしてマーケティング戦略を練る必要がある、と。

それじゃ医療制度研究会ってなに?
日本が普通の国になるように、ものごとのリスクを考え続け、それを社会全体にあきらかにすること。日本の医療・福祉現場で起きている問題点を提言し、問題解決を推進すること。それを目的、使命として立ち上げたのだそうです。

それじゃ今後のマーケティング戦略は?
1使命の設定→2事業領域の確定→3顧客(受益者)満足の創造→4事業資源の調達→5組織の活性化→6財務効率の充実と改善→7貢献意識の推進→8成果の評価→1に戻る…というサイクル、要するにPlan-Do-Check-Act(PDCA)サイクルなんだよーん、というお話でした。

ふだん医療系のサイトと医学書とマンガしか読まない私ですが、クリアカットでわかりやすかったです。
 
 
 
【医療情報システムの確立】
東京医療保険大学 医療情報学科 山下和彦氏

欧米では医療現場に情報システムが発達していてデータ収集もデータ分析も合理的に行われています。日本は情報化社会、そのシステム構築において先進国なはずなのに、医療情報システムは全く整備されてないですよね…ってお話。

医療の質の評価、医療情報の分析を行うアナリストが育ってない。まず、診療の標準化が不十分、インシデントレポートを“解析”しても“分析”していない。病院によってまちまちの基準で動いている。国の指標に基づくマニュアル化、標準化できるものを増やしていかなきゃダメだってぇことで。

日本では救急要請があれば救急隊はほぼ必ず患者をピックアップしに行き、そしてどこかの病院におろさなきゃいけない。アメリカでは患者からの電話に対応して、まずガイドラインに従って受診かStayか指示する、テレフォントリアージが有効に使われているというのが紹介されていました。

そのあと次々と大学の学生さんたちのプレゼン。「医療の質」評価のためのアプリケーション開発の話、高齢者の健康支援のための生体モニタリングシステムの具体案、RFID(Radio Frequency Identification)による手術器具の情報化で手術コンテナを作る作業の合理化の提案…などが紹介されました。みなさんいろいろ考えてるなぁ。感心しました。
 
 
 
【医療事故調、第三次試案について】
NPO法人医療制度研究会 中澤堅次理事長

まず導入部、第三次試案の話の前に伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)という江戸時代の絵師の話をしてくれました。これがまた、すんごく面白かった。彼の絵画は“あら探し”と言うと変だけど、端から端まで穴があくほど見て見て見て“見える化”すると、見えなかったものが見えてくる、壊死…ぢゃなくて絵師の本質が見えてくる。

紅葉を描いた作品…よーく探すと一枚だけ散った葉が見つかる。鳥の群れを描いた作品…一見ばらばらな鳥たちの視線、よーく見るとその交点にいるのは群れの中でさほど目立たない1羽の鳥。それがこの群れのボスなのだろう、とわかる。絵全体を漠然と見ていたら絶対に気付かない…。

んー絵なしで文章で伝えようとしても難しいですね。とにかく私は話を聞いてホントに伊藤若冲の画集を買いたい、と思ったのでした。“絵”は買えません(笑) 見る目を養え、そうすれば本質が見えてくる。そういう話と私は理解しました。そこから話は…本質がわかれば対策は自然と浮かんでくる。医療におけるリスク管理に本当に大事なのはなんでしょうか、という講演の展開になります。

そして「医療の安全の確保に向けた医療事故による死亡の原因究明・再発防止等の在り方に関する試案―第三次試案―」の危険性の話へ。講演は核心に入ります。これを詳しく書こうとするとブログが終わらないのでこのリンク(中澤先生が書いた第三次試案の感想)を追っていただくと言うことで、よろ。(て、手抜きって言うな〜!)
 
 
 
【演題名、忘れたm(_ _)m】…あれ? 
東京大学医科学研究所 探索医療ヒューマンネットワークシステム部門 上昌広氏

東大医科研の上先生登場です。さすがは上(かみ)先生。政治や行政へのアクセス、アプローチの実際を生々しく語ってくれました。霞ヶ関も永田町も要は人間関係なんだ、という印象を持つ興味深いお話でした。

まず「人間は仲良くなければ本音を言わない。」と一発。

ドクターヘリで妊婦を運ぶ、ヘリコプターを用いた母体搬送によって産科医療圏を拡大した亀田総合病院のこと、そのプロジェクトを軌道に乗せていくプロセスを紹介しながら政治や行政への働きかけ、メディアへのアプローチの有用性を語ってくれました。確かに、空から見たら千葉-神奈川って近かったりするんだなぁ。

その後、大野病院事件の話題も出ました。「訴訟とは、裁判官の心証形成ゲーム。」…なるほどそうかも。「メディアは影響力の塊、映画やドラマにするのは有用。ロジックはいらない、絵が大事。」…私もそう思っていました。

せっせとメモメモφ(..)…と聴きながらパソコンをカタカタ打っていたんですが政治や政治家の裏話的な話題、面白くて聞き入ってしまってメモする手が止まり記録が残ってないっす。上先生の豊富な人脈を有効に利用しておられる具体的な話が興味深かったです。人脈は武器になります。「誰に電話できるか?が大事。」要するに、思いついたとき必要と思ったその時にサッと電話をかけられるような関係を、いろんな人と作ること…妙に納得しました。私もこれから電話魔になろうかなぁ(笑)

お薦めの本を何冊か紹介していました。読んでみようかなーと思ったのは
永田町vs霞ヶ関 最高権力を奪取する者は誰か 舛添要一
そこへ本田宏先生も本の紹介
さらば財務省 高橋洋一
うにゃーこれもすごい面白そう、読まなきゃ…じ、時間が…(-_-;)
 
 
 
【休憩&夕食〜♪】
 
オツムが飽和したところで夕食の時間です。
胃袋を飽和させるためにみな食堂へ。多少アルコールも入りつつ、食事中もテーブルごとに議論と雑談は続きます。各講演内容への質問、意見もあれこれ。いろんな人と名刺交換。うーん、ブログのURLが入った名刺も作っておくんだった…。

そして勉強会の会場に戻って机を並べ直し、寺子屋フォーメーションから、今度は全員で輪になる会議形式のフォーメーション。目の前にはビールと酒とつまみが…。更にアルコールを経口投与しつつ、プロジェクターでワードファイルやパワーポイントファイルを使った参加者それぞれの自己紹介が始まりました。「1人数分で簡潔に…」と言われても、みなそれぞれバックグラウンドを持つ一家言ある人たち、自己紹介は単なる自己紹介で終わるはずもない(笑) 泊まりがけの利点を生かした研修会はエンドレスに続くのであった…。
 
 
こんだけ書いたら…
つ、疲れた…しばらくマジメなこと考えるの、やめよう…orz

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